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多頭崩壊現場の真実。行政の見て見ぬ振りが招いた惨事⑤

第4章のつづき



第5章~レスキューに入る~


あれ程、行政も親族さえもなかなか会おうとしないと聞いていた住民Aですが、あっさりと次の日に自宅に招いてくれたので、拍子抜けをする私。

住民Aにとって、猫は自分の命みたいなものだったので、その猫を守ってあげると告げる私は、住民Aにとっては、味方と思ったのだと思います。

しかしながら、ここで、ハッキリと皆様に明確にしておきたい事。

それは、この度の罪の責任は、全て、住民Aにあります。

これは揺るぎない事実です。

エアコンもない、電気も付かない。

何年も換気した事のないこの部屋に、この子達を閉じ込めていました。

唸るような暑さ。ガスマスクが必要なぐらいの悪臭。冬も毛布一枚もないので、凍えていたのだと思います。

ここの子達は、生きる為に、子猫を産んでは、産み落とし、育てません。

繁殖をする事を自ら拒絶し、自らの命を守っていたのです。

時より育てたとしても、餌が足りなくて、子猫は、育たないのだと私に説明する住民Aでした。

そんな事を聞かされ、本来ならば、住民Aを怒鳴りつけて怒ってやりたい。なんて、こんな酷いことをして来たんだ!と素直に怒りを述べたい。

しかし、自分の感情は押し殺します。

なぜならば、相手はAnimal Hoardierだからです。

ここでの一言一句は気をつけなければなりません。

大袈裟ではなく、我々は、猫質を救うNagotiator(ネゴシエーター)。

その任務遂行の為に、しかるべき手段を取ります。

それは、住民Aの味方になる事です。




【訪問初日】9月22日
仕事を終えて、Naと夜におじゃましました。
想定内でしたが、あまりの臭いの強さに、吐き気がおそいます。
捕獲器とキャリーを一台づつ持って訪問しました。
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まさか、部屋の電気がつかないのは想定外で、唯一、キッチンの電気だけはつきました。
部屋内の写真は、フラッシュ撮影です。

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ここで、住民Aから聞いていたお腹の大きいというはなちゃんを連れて帰りました。

畳は、猫達のオシッコで湿り、腐っており、靴下が濡れて真っ黒になりましたが、ある程度の事を予想し、私もNaも、履き替える靴下を持参しておりました。

住民Aには、嫌な顔一つせずに
『また来るね!』と告げて帰りました。

冷静な顔をしておりましたが、部屋を出た瞬間に、嗚咽が止まらず、何とか帰宅する。
はなちゃんは、Naが持ち帰り、次の日病院に連れて行ってくれました。

その日の夜に、はじめて住民Aから私に電話が入ったのでした。
『次は、いつ来ますか?』

どうやら、住民Aは、私達に少しずつ心を開いてくれたようでした。



【訪問二回目】9月23日
訪問初日に、みんなに、泣きつく9月22日の記事

これにより、24時間後には預かりさんが集結し、多頭崩壊プロジェクトチームができる。

こんな奇跡ってあるものなのかと感動をする。

そして、二回目の訪問は、次の日の23日に決行となりました。

メンバーは、イシハマ、ナガサク、Naの三人。

予定では、子猫と具合の悪そうな子のみ捕獲しようと乗り込むが。。。

なぜか、17匹も捕獲してしまう。

どうしよう。病院が。。。

ここで、おおにしさんとくるみさんが、引き受けてくださると言ってくださり、ナガサクさんはおおにしに向かいます。

あとの大多数は、くるみさんが引き受けてくださりました。

本当に感謝しております。
特に、くるみさんには、大変お世話になりました。あの時は、病院内が猫達で溢れかえっていました。




【訪問3回目】9月30日
譲渡会を終えた次の日でした。
先発組の受け入れ態勢を整えるべく、連日、ケージを掻き集め、物資を調達し、それと同時に譲渡会の準備。
この時の記憶がないほど、駆けずり回ってました。
何とか、先発組の行き場も決まり、譲渡会も無事に済ませ、ナガサクさんと私は、里親様とのやりとりをしながらレスキューに入ります。

この日のメンバーは、イシハマとナガサクと総監督。

最後の子達は、なかなか手強い子達です。

洗濯ネットで追い込んで、次々に捕まえていくナガサクさんと私。

総監督の動きが鈍い?どうした?

総監督『すみません。動くと吐いてしまいそうで、動けなかったです。』

考えてみたら当然ですね。何年も窓の換気をした事のないサウナ状態の密室で、猫を追いかけ回して捕まえているのですから。



なんとか、無事に、これで全ての子達のレスキューが終わるのでした。
しかし、これからが、大変です。
これから、この子達のケアーに努めなければなりません。


最終章は、ボランティアを破滅させていく行政や生活保護受給者による深刻な社会問題に対し、実際に現場で戦う者としての意見を書きたいと思います。

by chu-neko | 2019-10-26 19:45 | テーマ:調布多頭崩壊 | Comments(0)